町田市　N様【ギャンブル依存症】｜相模原ダルクの実例紹介

ギャンブルとの出会いは幼少期のころたまに父に連れられて行ったパチンコ屋さん。
パチンコに対する悪い印象はひとつもなく、成人になってからも1年に数回通う程度。
本格的にパチンコにハマり始めたのは社会人になってストレスが増えてからでした。
ストレスを抱えての気晴らしのパチンコで勝った時の高揚感は言葉にならないもので、心の穴を埋めてくれるような感覚がありました。
結局はどんな感情でも「最後はパチンコで紛らわす」パターンへ変わっていき、休日は開店から閉店までやっていました。
結果、勝ったお金で借金を返す事を繰り返し続けた自分は、二度の自己破産、仕事の喪失、人間関係の崩壊、孤立を経験します。
「もうこれ以上失うものはない」と人生の再出発を誓ったものの、自己破産をしてからもパチンコは止まらず、再び多重債務に陥りました。
ダルクとの出会いは相談した弁護士がギャンブル依存症を理解していただき、施設見学まで付き添ってもらったことがきっかけです。
施設では初めて自分の状況を理解し、受け入れてくれました。
「厳しいけど必ず回復できる！！」という言葉をもらえました。

ミーティングでは自分の過去の話をしたり、仲間の話を聞いて共感したり、12ステップでは過去のことを細かく思い出し、書き出す。
自分の過去を深堀することや自分の感情を見つめることができ、性格上の欠点、トラウマを気づかせてくれるのにとても役立ちました。
そして同じ当事者である「仲間の存在」はとても大きかったです。
共同生活をともにするなか、一緒に大笑い、一緒に泣き、ときにはぶつかり合いながらも同じ依存症として支え合える、「一人じゃない」と思える存在が近くにいることが何よりも力になりました。

親身になって相談に乗ってくれました。
厳しいことも言われました。
最初のころは正直受け入れられないと思ったこともあります。
しかし、それこそが本当の優しさだったと思います。
仲間やスタッフが勇気を持って伝えてくれた言葉が僕を変えるきっかけの一つになりました。

依存症は完治しません。
でも回復して生きることはできます。
僕は今も回復中のアディクトです。
そして、これからも・・・。
ダルクを卒業してからは施設職員を経験させていただきました。
また結婚をして栃木に引っ越して、8月にGAを立ち上げました。
今までの人生とは180°世界観が変わりました。
今後も自分の回復のため、そして仲間と共に回復の道を歩き続けていきます。

「生きている限り人生はやり直せます」今は心からそう思えるようになりました。
8年前の僕はギャンブルと借金で人生が狂ってしまい、どうにもならない状況でした。
「今世は諦めて、来世に期待しよう」と本気で思っていました。
そんな僕が今、人生の再出発をしています。
もし、依存症がつらく、もう死ぬしかないと思っている方がいたら死んだつもりで何もかも捨てて、ダルクに入ってほしいと思います。
どうか一人で抱え込まず、仲間とつながってほしい。
必ず希望はあります。