相模原市　K様【ご家族体験談】｜相模原ダルクの実例紹介

アルコール依存症の弟が、再三の入退院を繰り返しながらも回復の糸口をつかめず、家族も精神的・経済的に追い詰められていました。
やがて弟は救急車で搬送されましたが、近隣の病院では受け入れを拒否されてしまいます。
ようやく受け入れてくれた病院が、自宅から14～15kmほど離れた病院でした。
その転院先で、治療の一環として相模原ダルクを紹介され、支援に繋がった事が出会いのきっかけでした。
弟が助けを求めるようにその施設へ連れられたことでダルクのスタッフと出会い、回復への新たな一歩が始まりました。
家族にとっても、弟の再生に向けて現実的な支援が見えた瞬間であり、長年続いた苦しみの中でようやく見つけた道でした。

相模原ダルクの家屋会では、講師や先生方のお話を家族で聞き、家族同士のミーティングに参加しました。
依存症を抱える本人だけではなく、家族自身も心の整理が必要であることに気付き、体験談を通して理解を深めていきました。
回を重ねるごとに家族会は心のよりどころとなり、単なる学びの場だけではなく
互いに支えあう温かなつながりが生まれていきました。

当初から家族会での個別面談に応じてもらい、悩みや相談に親身になって対応してもらいました。
専門的な助言だけではなく、心の面でも支えられたことで、孤立していた気持ちが安らぎました。
スタッフさんの温かい言葉や、姿勢が安心感に繋がり「一人ではない」という思いが生まれたことが回復への大きな一歩になりました。

本人は相模原ダルクのプログラムを通じて10年目を迎え、今では職員として働くまでに回復しました。
私自身も安心して日々を過ごせるようになり、旅行や友人との交流も楽しみ、家族の時間も取り戻しています。
最近では兄弟で共にお墓参りをするなど、かつての絆が再び形になったことに深く感謝しており
依存症を回復した証として、穏やかな日々を送っています。

依存症は家族の心にも深い傷を残します。
しかし、ひとりで抱え込まず、ぜひ家族会などに参加してください。
同じ悩みを分かち合うことで、出口が見えなかった暗闇にも光がさします。
ご自身の生活を大切にしながら、本人を信じて見守ることが何よりの力です。
心の平穏を取り戻すためにも、どうか「信じて待つ勇気」を忘れないでください。
きっといい方向に向かうと信じています。