相模原市　W様【薬物依存症】｜相模原ダルクの実例紹介

初めて大麻を使用したのは14歳の時、友人に勧められ使用しました。
初めて使った時、緊張や疲れが和らぎ「これだ！」と思いました。
最初は仕事終わりに1人で使ったり、友人と使っていましたが、徐々に量が増えていき連続使用に。
仕事も無断欠勤をするようになり、貯金も底をついてしまいました。
私の大麻使用を一番身近で見ていた家族が相模原ダルクの家族会に参加していて、連続使用をしていた私に相模原ダルクを紹介してくれました。
これが相模原ダルクとの出会いです。

デイケアのプログラムでは、自分の依存症の体験を話し、仲間の話に耳を傾ける時間がありました。
仲間が話しているときは意見を差し挟まず聞くだけですが、同じような経験をしている仲間の姿を目の当たりにすることで、「自分だけではない」という安心感を得られ、勇気づけられました。
共同生活では、食事や掃除、洗濯などの当番を通して仲間と協力することや、生活の基本を身につけることができました。
また、スポーツやレクリエーション活動に参加することで、依存で感じていた孤独や孤立感が和らぎ、「自分は一人ではない」という前向きな気持ちを持てるようになりました。

スタッフは常に温かく接してくれ、困ったときにはすぐに相談できる環境が整っていました。
初めて訪れたときは緊張や不安が大きかったのですが、スタッフの方々の笑顔や丁寧な声かけによって、少しずつ心が落ち着いていくのを感じました。
親身に話を聞いていただけたことで、「自分の気持ちを理解してもらえている」という安心感を得られ、孤独や不安を抱え込まずに済みました。
具体的なアドバイスや励ましの言葉は、日常生活の中での小さな一歩を踏み出す勇気につながりました。
時には、厳しい言葉をいただくこともありました。
しかし、それは決して否定ではなく、自分の回復や成長を真剣に考えての指摘であることが伝わり、その言葉のおかげで自分の行動を見直すきっかけとなりました。
結果として、スタッフの支えとともに少しずつ前向きになれたと感じています。

ダルクに入所して以来、自分自身の回復の道を歩む中で、失っていたものが少しずつ返ってくるのを感じました。
最初は戸惑いもありましたが、回復を続けることで、自分の人生に光が戻ってくるのを実感しました。
かつては会うこともままならなかった両親とも、今では自然に実家に遊びに行けるようになり、心の距離も少しずつ縮まっていきました。
さらに、大切な人と出会い、結婚という新しい人生の一歩を踏み出すこともできました。
かつての自分では想像もできなかった、まったく新しい人生を生きていると感じています。
以前の人生とはまさに180°変わり、失敗や苦しみもすべてが、自分をここまで導いてくれたかけがえのない経験だったと心から思います。

同じ経験を持つ仲間がたくさんいます。
恥ずかしさや恐れよりも、まず一歩踏み出す勇気を持ってください。
きっとあなたに寄り添ってくれ、回復への道筋をひいてみてくれると思います。
同じような悩みを持った人はたくさんいます。
1人ではないです。
仲間とつながることで必ず回復の道が開けます。