INSTANCE

RECOVERED
相模原市 S様 
【薬物依存症】
QUESTION 01
相模原ダルクと出会ったきっかけは?
自分でなんとかしなくちゃ…薬物はとまらなかった
北海道札幌市で生まれ育ち、勉強もスポーツもそれなりにできました。
けれど家族は機能不全で、両親の愛情に期待するより、何かに打ち込むことで自分を満たしました。
大学進学で東京に上京、仕事にのめり込み小さな成功を手にしました。
でもいつも緊張と虚しさがあって、今の自分で良いと思えたことはありませんでした。
26歳頃、興味本位で合法ドラッグ(現在の危険ドラッグ)に手を出しました。
僕にはピッタリだったんです。初めて心の底から癒され、なんだか自分のことが好きになれた気がしました。
すぐにハマり、嘘をついて仕事を休むように。
その後、覚せい剤に手を出し、どんどんおかしくなっていきました。
何度もやめようとしましたが、薬物を体に入れた瞬間やって良かった、そして薬が切れると後悔の繰り返し。
弱音を吐いても仕方ない、自分でなんとかしなくちゃ…信頼、仕事、お金、健康、家族、生きる希望…失うほどに薬物は止まりませんでした。
そんな時、家族がダルクを紹介してくれました。
QUESTION 02
ダルク入所後はどんな取り組みをされましたか?
一番の取り組みは集団生活の中で自分を変えること
ミーティング、12ステップ、スポーツ、エイサー、ダルクのプログラムには何でも取り組みました。
でも今振り返ると、依存症の人たちとの集団生活が一番の取り組みでした。
イライラしたり、文句を言ったり、隠したり、人に任せず自分でやったり…、集団生活では嫌なことがたくさんありました。
最初は相手が悪いんだと思っていましたが、ダルクの先輩からは自分の中に原因を探せと言われました。
そして嫌なことが起きる原因は自分の考えだとわかりました。
絶対自分の方が正しい、自分でなんとかしなくちゃ、もっと努力しなきゃ…などです。
この考えは僕が生きてきた中で少しずつ身についたもので、この考えのおかげで今まで生きてこれたとも言えます。
でも今はこの考えのせいでうまくいかない。だから思い切ってこの考えを手放す…それが僕の回復のプログラムでした。
QUESTION 03
スタッフ(職員)の対応はいかがでしたか?
どんな時も助けてくれた、だから人を信じられるようになった
集団生活で嫌なことがあった時に、いつも気にかけてくれたのはスタッフの方々でした。
けど僕は自分で解決しようとして、なかなか人に頼ることができませんでした。
そもそも人に頼ることが苦手だったんです。
そんな僕にスタッフの方々は手を差し伸べ続けてくれ、少しずつ人に頼れるようになっていきました。
相談したり、愚痴をこぼしたり、お願いしたり、協力したり…もっと言うと人を信じられるようになっていきました。
僕が変われるまで辛抱強く待ってくれたスタッフの方々にはとても感謝しています。
QUESTION 04
回復はできましたか?
変われた——そして僕には仲間がいる
自分の考えはダルクに来る前と比べて大きく変わりました。
変わったというより、その考えが必要なくなったという方が近いのかもしれません。
そしてそれは薬物も同じです。薬物をやめたというより、薬物が必要なくなった。
そう、あの時の僕には、薬物が必要だったんですね…。
そして、今はたくさんの仲間たちが僕を助けてくれるようになりました。
僕が正直でいられるのも、間違いを認めることができるのも、失敗から学べるのも、自分の弱さを受け入れられるのも、他の人を受け入れられるのも、たくさんの助けのおかげです。
今の自分、ありのままの自分を受け入れることができています。
QUESTION 05
依存症で悩んでいる方々に一言お願いいたします。
生き方を変える——まずは人に頼ることから
薬物、お酒、ギャンブル…昨日まで使っていた僕にとって、これからやめるというのは本当に恐ろしいことでした。
それがあるから今までやってこれたんです…やめる世界は想像さえできなかった。
それでもその一歩を踏み出すことができたのは他の人の助けがあったからです。
そして、ただやめるのではなく、生き方を変えることで使う必要がなくなることが大切だと思うんです。
ダルクに来る前、僕は一生薬物をやめられないと思っていました。
それは僕の生き方には薬物が必要だったからです。でも今はこうしてやめ続けられている。
薬物が必要なくなっている。
生き方を変えることはできるんです。

CONTACT

CHANGE YOUR LIFE!
電話でのご相談・お問い合わせ TEL. 042-707-0391
営業時間 平日/9:00 ~ 17:00 土・祝/9:00 ~ 14:00
TOP