相模原市　H様【アルコール依存症】｜相模原ダルクの実例紹介

4歳から物を盗む行為が刺激的に感じ、中学生で初めてのアルコールを飲みました。
楽しんで飲むアルコールは年を重ねると共に、怒りやストレス、疲労時、盗みをするための勢いづけへと変わっていきました。
社会人になってからも飲酒量は増え続け、離脱症状に苦しむようになっていき、アルコール中心の生活へと変わっていきました。
最終的にはお酒を買うお金を手に入れるために周りの人からお金を盗むことを繰り返し人間関係や信頼を失うことに。
そんな時に母親がダルクを見つけ、自分を施設へ連れて行ってくれました。
それがダルクとの出会いです。

ミーティング、エイサー、スポーツ、12ステップ、自助グループなど、私は回復のためにさまざまなプログラムに積極的に取り組んできました。
その中でも特に大きな支えとなったのが、ミーティングの存在です。
ミーティングでは、自分の過去を偽らず、ありのままの気持ちを語ることができる場が与えられました。
普段は胸の内に押し込めていた痛みや葛藤を言葉にするたび、心の重りが少しずつほどけていくような感覚がありました。
また、同じような経験や苦しみを抱えている人たちの話を聞くことで、「自分だけじゃないんだ」という安心感や、分かち合いの温かさを強く感じることができました。
ミーティングから生まれる共感、安心感、そして人とつながる感覚――それらは、前に進む力を与えてくれました。
まさに、自分が変わっていくための原動力だったのだと、深く実感しています。

お酒をやめ始めて欲求が強い時、常に近くにいて守ってくれる存在でした。
職員も同じ依存症の当事者なので理解をしてくれて助かったことが何度もあります。
さらに、依存症からの回復の過程で、職員の方々からいただいた気づきや具体的な提案は、自分自身の回復や行動の指針として大いに役立ちました。言葉一つひとつが、前に進む力になったことを今でも強く感じています。

施設に入所してから現在に至るまで、私は7年間一切お酒を飲まない生活を続けることができています。
この回復の過程で、家族との関係を一から見直し、少しずつ信頼を取り戻すことができました。
また、経済的にも精神的にも自立する道を歩み、仕事においても責任を持って取り組める自分になれたと感じています。
回復によって得られたのは、単に「お酒を断つ生活」だけではありません。
人との信頼関係や自己肯定感、日々の充実感といった、これまでの自分では考えられなかった幸せを実感できるようになりました。

今まで人に話せなかった事、相談ができなかったことをこちらへ相談に来てください。
抱え込まず、相談する事が回復への糸口になると思います。
あなたの話を、私たちは否定せず、責めず、ありのままに受け止めます。
一人で苦しまなくていいのです。
一緒に、少しずつ前に進んでいきましょう。