<家族会報告 9月16日(土)>
- 家族のためのケア講座 安高真弓先生(日本社会事業大学 非常勤講師)
本日の参加者: 13名(12家族)、 (初回参加者1名)
【PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは】
○トラウマ体験によりフラッシュバックなどの不快で苦痛な症状が引き起こされるストレス症候群
○何らかの重大な出来事(トラウマ体験)のあとにおこる
○慢性疾患である
○他の精神障害を合併している場合が多い
○身体症状が表面化している場合もある
【PTSDとなるトラウマ体験と4つの中核症状】
☆ストレス反応は、「異常な状況における正常な反応」である。
- 再体験(侵入)症状 <フラッシュバック、悪夢>
- 回避症状 <想起刺激の回避>
- 認知や気分の異常
- 過覚醒症状 <精神的緊張状態、集中困難、不眠>
【セルフケアのすすめ】
呼吸によるリラクセーション
3秒吸って→3秒止めて→6秒かけて吐く (5~10回ほど繰り返す)
眼球運動による脱感作と再処理法(EMDR)
顔を動かさないで、眼球のみ大きくゆっくり左右に動かす動作
○ちょっとした薬物療法で、催眠や不安などの症状は改善する(個人差あり)。
○精神保健福祉センターや保健所でPTSD治療/ケアに明るい医療機関情報を教えてもらう。
【医学的ケアを受けるときのコツ】
○受診するのは精神科がベスト。
○ショックな出来事があって、それがきっかけで症状が起こっていることを伝える。
○不眠についての相談は、眠りの質を伝える。
○服薬は、医師の指示に従い、医師と相談しながら。
【レジリエンス】
レジリエンスとは、「困難な状況にも関わらず、しなやかに適応して生き延びる力」のことであり、既に我々が持っているもの。
世話人:広瀬(渡邊)