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9月家族会の報告

参加者は10家族12名(初は3家族)。今回は、アパリ法律事務所の顧問弁護士でもある平林剛(ごう)さんのセミナーでした。平林さんは精神保健福祉士でもあり、はじめに国立精神神経医療研究センターの松本俊彦先生の言葉を引用して、「家族が家族会に出続けることによって、依存症本人の回復率が違ってくる。」と話されました。そして、参加者一人一人から近況を聞き、悩みに答えてくれました。次いで、「何で依存症になるんだろうか? 私は、脳の病気で有ると同時に生活習慣病だと思っている。生きがいや人生の目標を失った時、一瞬だけでも気分を変えたい! という欲求がきっかけになる。その時の選択肢が少ないことが問題。」「ダルクに入ることは、生活環境を変えること。エイサー(琉球太鼓)の練習はきついが、努力しただけ皆に祝福され、達成感や自己肯定感を得られる。ミーティングで自己を客観視し、家族を再認識する。気分を変えるための選択肢を広げ、頼る相手を増やす。家族も、家族会に出続けることによって生活環境を変えていくと同時に、勉強だけではない生の情報を得て行く。」さらに、本人がダルクなどの未知の環境を望まない場合でも、家族の早い介入が必要であり、本人を行く気にさせるための具体的の対応策なども紹介されました。最後に、「私の考え方は、常に、様々な問題が起きた時には既に起きてしまったことを、どう有効活用するか! と考えることです。」と 締めくくられました。 (世話人・広瀬)