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2月家族会の報告

◆参加者は11家族16名(初参加は1名)。相模原ダルクプログラムディレクター、ポールさんの6回目のセミナーでした。今回は、再び「家族の回復のための12ステップ」のステップ1、2、3を取り上げました。

◆なぜ、家族会やナラノンなどのファミリーグループに出ることが必要なの? 12ステップ? 被害者は私たちでは?(=私の人生を返して!) 自分たちに大きな問題がないのでは?(=問題はあの子でしょ!) 「依存症は家族を巻き込みます。家族にも、その回復のために12ステップが必要です。アメリカでは、すでに100年近い実践の歴史が在り、依存症に苦しんでいた100万人以上の人々が回復し、新しい生き方をしています」 「かつては、矯正施設(病院や刑務所など)で身体が元気に戻った後のケアが大切なのに、そのケアが無いため、再びアルコールや薬物を繰り返し、ついには孤独の内に死んでいった多くの依存症者たちがいました」「今は、回復のための中間施設であるダルクや自助グループに繋がり、繋がりながら社会復帰を目指しています」

◆依存症者に無力、とは? 生きて行くことがどうにもならなくなった、とは? 「依存症者は、ジェットコースターに乗ったように、やり始めの高揚感や陶酔感が得られた一時期から、繰り返しの中で脳に耐性が出来、もはや高揚感や陶酔感を求めても得らないまま、人生が崩壊していくどん底の状態まで、一気に進行していく病気です。大切な家族のひとりであっても、コントロールすることも治すことも出来ません。しかし、家族が問題と向き合うことによって、自分の起こした問題ではないことに気付き、依存症(病気)を知ることが始まりです。既に家族は、お金、心配、恐れ(警察、死、事件など)、怒りで自分たちの生活が、身体が、精神がどんどん不調になっています」

◆可哀そう。辛そう。私の育て方が悪かったの? 「それは違います! 自分の思うように3回試して駄目ならハイヤーパワーに委ねましょう。野球だって三振はアウトです。『私には出来ません』と認めましょう。家族だけではどうにもなりません。先行く人の話しを聞いて学ぶことにより、自分なりのハイヤーパワーを感じ取ってください。それは『光の環、私たちの周りに存在する雲のようなもの、自然、ユーモア、受け入れること、許すこと』など、人によってそれぞれです」

◆最後に、「放っておけないのが親。だから心の病になるんです。目的地までは山あり谷ありです。12ステップは新しい生き方の方法を学ぶものです。」と締めくくられました。その後のミーティングでは、家族の方々から「とても良く解った」と、感想が述べられました。                        (世話人・広瀬)