11月家族会の報告
参加者は13家族17名(初参加は4家族)。今回は相模原ダルク代表の田中さんのお話しでした。はじめに、ユーチューブの動画=ジョン・ハリ「依存症」-間違いだらけの常識(15分間)を観ました。「ねずみの独房とねずみの楽園」での実験で分かったこと、15年前からポルトガルでの試み=真の解決策として、あらゆるものを非犯罪化し、雇用機会とプログラムを与えて、繋がりを再発見していく(依存の反対は繋がり)など興味深い内容でした。家族会の皆さんも、是非ご覧いただきたいと思います。そのあと、田中さんのお話しに移りました。田中さん自身、かつて12ステップを学び、「自身の棚卸し」をした際、書き出した内容は500枚に及んだとのことです。薬物依存症の当時、自ら周りの人たちとの繋がりを次々と断っていき、いつの間にか深い孤独の闇の中に居たことや、その棚卸しを通して、さまざまな気付きを得ることが出来たそうです。
今、相模原ダルクでは、依存対象からのクリーンと、薬物・アルコール・ギャンブルなどさまざまな依存症者同士の共同生活を基本にしており、そのことを通して「繋がり」が生まれてきています。真のインタベンションとは、まだ苦しんでいる依存症者を「ようこそ!」と迎え入れ、全てのレベルで許し、罰はいけないことを強調されました。しつけ、倫理観は必要だが、精神病院や刑務所などの罰では再出発できない。入寮後6ヶ月は依存対象を断つことが大切な時であり、また、2~3年ではまだまだ自己中心的な考えを脱し切れない。依存症者と言われている人たちの中には、依存症じゃないというケースも有り、大なり小なり発達障害などを持っている場合も多く、全て個別に対応しているとのことです。お話しのあと、薬物依存症とギャンブル依存症のお二人が体験を話されました。
(世話人:広瀬)